2007年5月29日火曜日

印刷用紙について

印刷用紙とは、
現在レギュラーインキを使用し、オフセット印刷に対応する用紙のことを指します。
ご存知のように、オフセット印刷は”水”と”油”の反発力によって印刷されます。

印刷用紙は、大別して非塗工紙塗工紙に分けられます。

非塗工紙は、上質紙や、ケント紙のように、紙の表面にコートされていないもの。

塗工紙は、いわゆるコート紙、アート紙などのように、紙の表面にコートされたものです。

一般に「紙」の組成は、植物の繊維が絡み合って出来ています。
従って非塗工紙の表面は繊維がむき出しの状態で、平滑性がありません
従って、インキの定着時、インキは紙に浸透して定着するため、
網点が鮮明に反映されません
その為、全体に発色は沈む方向にあります。
又、紙の表面の平滑性が乏しいため、紙面に当たる光が乱反射し、印刷面に光沢が現れません。

塗工紙の場合は、紙の表面にインキを定着させるコート層を設けており、インキの定着時、このコート層がインキを受け止めることにより、紙にインキが浸透して定着するのではなく、コート層でインキを受理するため、網点が鮮明に反映されます
その為、全体に発色が良好になります。
又、紙の表面の平滑性が高いため、紙に当たる光が均一に反射し、印刷面に光沢が現れます。

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